こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- ピラティスとは?歴史と効果をサクッと解説
- ピラティスとヨガの3つの違い【目的・呼吸・動き】
- ピラティスの向き不向きチェック【必須です】
私の現在はピラティス歴3ヶ月ほど。
インストラクターになる前は理学療法士として病院・施設にて12年勤務していたので豊富な知識と臨床経験がベースにあります。
これから始めようか考えている初心者さん向けに解説しますね
ピラティスとは体幹を鍛えるエクササイズのことです。
ピラティスの歴史
ピラティスの始まりは約100年前。
ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が第一次世界大戦で負傷した兵士にリハビリとしてエクササイズを提供したことが始まりでした。
ピラティス氏の死後、お弟子さんたちがピラティスを継承し、ドイツ・アメリカ・イギリス・日本など世界の国々に広まっており、現在も注目を浴びています。
ピラティスは開発者の名前からとった体幹を鍛えるエクササイズなのです。
最近では海外のセレブがピラティスをやっていることが話題となったり韓国でもブームが起こったり、日本でもピラティスを行う人が急激に増えていますよね。
100年前って歴史的には浅く意外とまだ新しめな感じがしますが、これからもっと浸透して深まっていくんじゃないかなと。
ちなみにヨガは4000年の歴史があるそう。驚きですね。
ピラティスの効果
「身体のストレッチ、筋力強化、そしてバランス強化を目的としてデザインされたエクササイズと身体の動作法である」
–ピラティスメソッドアライアンスHPより抜粋-[1]
”エクササイズを実践することで、理想的な姿勢と動作を学ぶことができる。それによって慢性的な痛みの改善や障害の予防、運動パフォーマンスの向上からリハビリテーションまでを可能とする。さらにその正しい運動パターンを体に癖をつけることにより、生活の質にまで広い範囲で影響を与える”
-Wikiより抜粋
ググるとこんな感じで出てきます。
ピラティスのことをまだよく知らない人からしたらちょっと難しいかも・・
なので、もう少しわかりやすくしていきます。
ピラティスの7つの効果
- ①インナーマッスル強化
- ②姿勢がきれいになる
- ③基礎代謝が上がる
- ④肩こり・腰痛改善
- ⑤呼吸が深くなる
- ⑥ストレスの軽減
- ⑦睡眠が深くなる
順に見ていきましょう。
ピラティスは体幹を強化するエクササイズ。
これはインナーマッスルの強化を意味しています。
”正しい姿勢をキープしながら行う”ところがポイントで、ずっと刺激が入り続けるのがじわじわ効いて地味にキツかったりします。
普段使わない筋肉を使うので、後に身体の内部が筋肉痛になる方が結構多いかも。
私もピラティスやると、ほぼ毎回筋肉痛になってます。
ピラティスは正しい姿勢をキープしながら行うので、きれいな姿勢が身に付きます。
筋力・脊柱や筋肉の柔軟性が上がってしなやかできれいな姿勢を保つことができるようになると、シンプルなお洋服を着てもわりかしきれいに着こなせるようになります。
私の中ではこれは大きなメリットだと思ってて。なぜなら、毎朝の洋服選びが楽になるし、ささっと自分の支度を済ませられるから。その分、子供の支度や家事に時間を使えるのは効率的。
自分もきれいになりつつ、時短できるのってなかなかないと思います。
インナーマッスルが鍛えられると筋肉量が増え、何もしていなくても自然と消費するエネルギー(基礎代謝)が上がります。
人によりますが、体重が減ったり、脂肪が燃焼して体脂肪が減ったり、汗をかきやすくなったり。
私自身はピラティスを初めて3ヶ月で体重はそのまま、23%あった体脂肪が18%まで減りました。以前は全く汗をかかなかったのですが、少し動くだけで全身に汗をかけるようになっています。
中には、気づいたら5kg体重が落ちてました!なんて方も耳にしているので、ダイエットにも向いていると思います。
肩こり・腰痛は姿勢崩れによって筋肉が短くなってしまうところと伸ばされてしまうところとでアンバランスさが生じてしまうのが要因の一つ。
ピラティスでインナーマッスルが鍛えられると、筋バランスが整い、肩こり・腰痛改善につながります。
しかしながら、ピラティスをやっても全く改善が見られない時は筋バランスや筋力低下が原因ではない可能性が高いかも。そういうときは一度病院で診てもらうことをおすすめします。
ピラティスの特徴は胸式呼吸。
意識して胸郭を膨らませて縮めることでインナーマッスルが働き、胸郭の可動性が上がって深い呼吸ができるようになります。
深い呼吸は交感神経を活性化し、エクササイズ後にスッキリとリフレッシュする効果があります。
特に初心者の方は朝の目覚めや明るい時間帯に行うのがベスト。夜寝る前のピラティスはあまりおすすめしません。
理由は単純に眠いし、疲れていると集中が難しいから。リフレッシュ効果があるので、夜中に気分がスッキリして目が覚めてしまったら朝が辛くなっちゃいます^^;
ピラティスに慣れて、適切な負荷量が掴めてきたら夜でもOK。軽い負荷でストレッチを織り交ぜてたり、お風呂に入る前にやるなど工夫してやっていけると良いですね。
睡眠の深さは呼吸の深さと関係しています。
深く呼吸ができると睡眠が深くなり、脳も身体もしっかり休めるようになるので、朝の目覚めがスッキリします。
質はとても大事です。
ピラティスとヨガは似ているようで全くの別物です。
目的の違い
・ピラティス
インナーマッスルを鍛えて、身体機能の向上や姿勢改善を図る
・ヨガ
呼吸と瞑想で心と身体を整える
身体と心を整える点では目指すところは同じですが、ピラティスは身体的、ヨガは精神的な要素が多いです。
呼吸の違い
・ピラティス
胸式呼吸
→交感神経を活性化
・ヨガ
腹式呼吸
→副交感神経を活性化
呼吸の仕方ははっきり分かれています。
人によって違いはありますが、ピラティスはスッキリした気分、ヨガはリラックスして心地よい気分が得られます。
動きの違い
・ピラティス
ゆっくりと動き続ける
・ヨガ
静止してポーズをとる
ピラティスは動的、ヨガは静的。
ピラティスは身体が硬くてもその人の身体の状態に合わせてエクササイズすることが可能ですが、ヨガは身体の柔軟性が必要なポーズがあったりします。
・猫背や反り腰を改善して姿勢をきれいにしたい人
・ムキムキにならずに体を引き締めたい人
・身体の歪みを改善したい人
・インナーマッスルを鍛えたい人
・基礎代謝を上げて痩せやすい身体づくりをしたい人
・心もスッキリリフレッシュしたい人
・肩こり・腰痛を改善したい人
上記に当てはまる方はピラティスに向いています
ピラティスが向いていない人
・短期間で結果を出したい人
・ボディビルダーのようにムキムキな身体になりたい人
ピラティスは1ヶ月で5kg・10kg減!を目指すようなエクササイズではありません。
ムキムキになる筋肉はインナーマッスルではなく、アウターマッスルなのでピラティスには不向きとなります。
ヨガとピラティス、どちらをやろうかなと迷う時は、エクササイズを通してどうなりたいのか?鍛えたいのか、リラックスしたいのか?姿勢をきれいにしたいのか、メンタルを整えたいのか目的をはっきりさせると自ずと見えてきますよ。
事故やケガ防止のため。
身体の状態に合わせて負荷を調整して取り組めるのがピラティスの良いところ。骨粗鬆症の方でもできるエクササイズはありますので安心してくださいね。
インストラクターさんの中には、理学療法士や柔道整復師の資格を持っているインストラクターさんがいますので、
健康面で不安がある方は医学的な知識や臨床経験のあるインストラクターさんだとより安心して取り組めるかと思います。
私自身は理学療法士なので、疾患を抱えている方の方が慣れていてプログラムを立てるのが得意だったりします。
こういってしまうと間違われる方も多いのですが、診察・診断・治療はお医者様のお仕事ですのでそういったことは一切しておりません。
私の場合は、姿勢をきれいしたいからです。
猫背がコンプレックスでした。写真に写る自分を見るたびにいつもがっかりしていました。姿勢がキレイだと、どの方向から見ても整っていてきれいで美しい。これから歳を重ねていっても背中がまっすぐでキレイでいたい。そんな思いで取り組んでいます。
動かしやすい身体で心地よくいられたら心も心地よいですし、育児も家事もスイスイ動けます。心地よい状態でいられたら、いつも笑顔でいられますし、子供も家族も喜びますよね。
ピラティスの先に大きな可能性を感じています。
ピラティスを始める前に、目的を明確にしてみてくださいね。
では、素敵なピラティスライフを♪
ピラティスってなに?どんな効果があるのかな?ヨガと似てるけど何が違うんだろう。向き不向きも合わせて知りたいです